掛け軸はなぜ高く売れる?人気作家と保存のコツ
【はじめに】
日本の伝統文化を象徴する美術品のひとつである「掛け軸」。絵画や書、詩文などが和紙や絹に表現され、床の間などに飾られてきたその存在は、時代を超えて人々に感動を与えてきました。本記事では、掛け軸がなぜ高く売れるのか、その理由や査定のポイント、保存方法について詳しく解説します。
【掛け軸の価値が評価される理由】
掛け軸は単なる装飾品ではなく、美術品・文化財としての側面も併せ持ちます。価値が評価される理由は主に以下の点です。
・歴史的背景:室町〜江戸時代の書画作品は希少価値が高く、美術館レベルの収蔵品になることもあります。
・作家の知名度:狩野派、池大雅、与謝蕪村、富岡鉄斎など有名作家の作品は高額で取引されます。
・保存状態:シミや折れのない状態、表具(布地)との調和が保たれているものは査定が高くなります。
・構成の美しさ:掛け軸は「本紙」「一文字」「中廻し」「風帯」など複数のパーツで構成され、美しい表具バランスも評価されます。
【高額査定につながる条件】
- 作者の落款・印章が確認できる
- 本紙に劣化が少ない
- 表具が新しい、または上質である
- 共箱が残っている
- 鑑定書や展覧会出品歴がある
これらの条件がそろえば、状態が多少劣っていても高額査定につながることがあります。
【永楽美術での掛け軸査定の特徴】
名古屋・大須に店舗を構える永楽美術では、掛け軸の専門知識を持つ鑑定士が一点一点丁寧に拝見します。下記のようなサービスを提供しています。
・昭和30年創業の実績
・日本画、書、禅僧書などジャンルを問わず対応
・出張買取・持込・郵送すべて可能
・作品の来歴やエピソードまでヒアリング
・表装の修理相談も可能
【保存のコツ】
掛け軸の価値を守るためには、適切な保存が不可欠です。
・湿気の多い場所は避ける(カビやシミの原因)
・長期展示を避け、定期的に巻いて保管する
・桐箱に収納し、新聞紙などの酸性紙を避ける
・虫食い防止に防虫香を同梱する
【最近の市場動向】
近年では、海外のアートコレクターやインバウンド需要もあり、禅僧の書や中国書画との関連性の高い作品は特に人気があります。さらに、書道愛好家や現代作家の研究者の間でも、江戸後期から明治期の掛け軸への関心が高まっており、市場価値は上昇傾向にあります。
【査定実例】
・富岡鉄斎「山水図」:共箱付き、折れ少なく、美品として120万円で買取
・白隠慧鶴「達磨図」:禅画として非常に人気があり、保存状態の良さから85万円で成約
・明治期無名作家の書:箱書付きで3万円の評価、状態が良ければさらに高評価も
【まとめ】
掛け軸は、見た目の美しさだけでなく、作家の思想や時代背景を感じ取ることができる特別な美術品です。価値ある掛け軸をお持ちの方は、適切な保存を心がけるとともに、信頼できる鑑定士による査定を受けることをおすすめします。永楽美術では、専門性と誠実さを大切に、皆さまの大切な品を評価いたします。
永楽美術では、美術品(絵画・彫刻他)、骨董品(壺・掛軸他)、茶道具(茶碗・水指・花瓶・香炉・鉄瓶・銀瓶・釜他)、香木(白檀、沈香、伽羅)、飾り石(菊花石他)、化石の買取を強化しております。
先代様のコレクションで使われていないもの、長年放置してあるもの、サビや変色等、状態のあまりよくないもの、一部が欠損しているものでも、是非一度お気軽にお問い合わせください。
ご相談、お見積り、出張買取は無料です。
永楽美術
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